「増える」お金の使い方!(vs消える使い方)

お金は使い方次第で「増える」ことも「消える」こともあります。今回は、お金の使い方を、浪費、消費、投機、そして投資という4つに分けて解説します。

まず、浪費と消費ですが、浪費は何も残らず、消費は生活に必要な支出です。

「浪費」とは不要な支出のことです。使っても価値が残らず(浪費したことの満足感は一時的に得られるかもしれません)、ただ消えていくお金と言えます。例えば、普段あまり飲まない高価なコーヒーを毎日飲むことや利用頻度の低いサブスクリプションへの課金は浪費の一例です。浪費を抑制するほど消えるだけのお金を減らすことが可能です。一方、「消費」は生活に必要な出費です。家賃や食費、光熱費など、生きていくために必要な支出のため、よりコストパフォーマンスの高い商品を買うなど工夫次第である程度の節約は可能ですが、根本的に支出をカットすることはできませんので、上手に付き合っていく必要があります。

つぎに、「投機」は利益を狙って短期間における相応のリスクに応じたリターンを得る目的で行うお金の使い方です。様々な金融商品(FXなどの為替や仮想通貨など)を対象にした短期取引などがこれに当たります。上手くいけば大きな利益を得られますが、失敗すれば全額失うこともあり、高度なスキルや慎重な判断が求められます。

最後に「投資」です。投資は、お金や時間、エネルギーを未来の成長に向けて使うことです。今回のテーマは増えるお金の使い方ですので、ここでは、株式投資、自己投資、学びやスキル習得などが投資の良い例になります。NISAや貯金も投資ですが、貯金は超安全資産への投資のため、多くの方は投資と貯金を区別して理解されているかもしれませんが、金融機関の口座にお金を預けることで金利に応じた利息をリターンとしてお金を増やしています。これらは長期的な視点で価値を生み出し、お金を増やす可能性が高いです。自己投資及び学びやスキル習得は、人の成長を促すための投資であるため使ったお金に対するリターンを数値化することが難しいですが、例えば、公認会計士の資格を取得するために支払う予備校の講座受講料がここで言う投資に当たります。資格の取得とスキル習得により、将来の自分の稼ぐ力に投資しているということです。また、子どもを連れて水族館や博物館、旅行で様々な景色を見ることに使うお金も子どもの学びに対する投資となります。

まとめ

浪費ではお金は増えず消えてしまうことが多く、投機では高いリスクがありますが、消費は生活を支え、投資は未来の自分や周りの人のために働きます。賢くお金を増やすためには、増える使い方、つまり「投資」を考えることが重要です。充実した将来を切り拓いていくために、自分にとって最善と思える投資が何か考え、増える使い方を心がけていきましょう。